ビジネスではパソコンは毎日使う必須アイテム。だからこそ、満足のいく逸品を使いたいですよね。
でも、パソコンの選び方が分からない方も多いんではないでしょうか?
この記事では現役システム課で働いている僕が、ビジネス用ノートパソコンの選び方とおすすめ商品をご紹介していきます。
【ビジネス用ノートパソコン】おすすめの選び方
個人用・ビジネス用問わず、ノートパソコンを選ぶ時の大きなポイントは7つです。
- PCの種類を決める
- OSを決める
- サイズと重さを決める
- 処理性能を決める
- データ保存容量を決める
- 必要なインターフェイスを決める
- Office付属の有無を決める
この7つのポイントを抑えておけば、大きな失敗はないと思います。ただし、必ず「自分の利用用途に合ったもの」を選ぶようにしてくださいね。
①PCの種類を決める
まず最初に「PCの種類」を決めます。
- ノートパソコン
- タブレットPC
ここで大きく用途が変わってきますので、しっかり選ぶようにしてください。
PCの種類の大きな違いは2つです。
- 画面のタッチ操作ができるかどうか
- ディスプレイとキーボードの取り外しができるかどうか
ちなみに、どちらもできるのがタブレットPCです。
種類の違い
画面のタッチ操作 | ディスプレイの取り外し | |
ノートパソコン | タッチ操作できないものが多い | 取り外しできない |
タブレットPC | タッチ操作できる | 取り外しできる |
この2つができなくても大丈夫な方は、ノートパソコンを選びましょう。
タッチ操作とディスプレイの切り離しができるタブレットPCは、主に営業の方が使ってる印象が強いです。
- お客様への提案・プレゼン時にディスプレイとして使う
- 申込書や同意書などの署名をもらう時に使う
- PCを開けるほどのスペースがない時にタブレットとして使う
今はインターネット回線工事や保険の申し込みなどの幅広い場面で、タブレットPCを使った署名が導入されています。お客様先で署名をもらうような仕事に携わっている方は、タブレットPCを選ぶ方がいいかもしれません。
②OSを決める
PCの種類を決めたあとは、「PCのOS」を決めましょう。
- WindowsOS
- MacOS
- ChromeOS
有名なのはこの3つですが、ほとんどの方が「WindowsOS」を選んでおけば間違いないでしょう。
これは単純に現時点でもビジネスの中ではWindowsが一番使われており、ほとんどのシステムやツールなどに対応しているからです。
各OSの違い
おすすめ度 | おすすめできるユーザー | |
WindowsOS |
|
ほぼすべての人 |
MacOS |
|
デザイナーやウェブ関係の人 |
ChromeOS |
|
ネット上・GoogleChromeのサービスで完結できる人 |
サイズと重さを決める
次に決めるべきは「サイズと重さ」です。
- サイズの基準:13インチ
- 重さの基準:1.2kg
上記の基準をベースにサイズと重さは決めていきます。
ノートパソコンのサイズ感はコレで決める!
もうコレしかないと思います。
サイズ感で選ぶ
ディスプレイサイズ | おすすめできる人 |
12インチ以下 | 【持ち運びやすさを重視!】入力作業が多くない人。軽いPCがいい人。出張などが多い営業の人。 |
13インチ台 | 【迷ったらこのサイズ!】持ち運びも事務作業もそれなりにある人。 |
14インチ以上 | 【社内作業に特化!】データ入力作業が多い人。事務や管理系の仕事の人。 |
データ入力作業が多い人は、テンキーが付いた15.6型ノートパソコンがおすすめです。テンキーがあるだけで、作業効率が全く違いますからね!
ノートパソコンの重さはこれを基準に!
今まで会社で何百台とノートパソコンを導入してきましたが、重いなと思う基準はこれくらいでした。
重さで選ぶ
重さ | 特徴 |
1.2kg以下 | 【12インチ以下に多い】軽い。特に1kgを切ると相当に軽い。持ち運びがかなり楽。 |
1.3㎏~1.5kg | 【13~14インチに多い】標準的な重さ。少し重いけど、普通に持ち運びできるレベル。 |
1.6kg以上 | 【15インチ以上に多い】重い。持ち運びには不向き。社内での事務作業向き。 |
きっと軽いものを選ぶ人が多いと思いますが、軽いものは価格が高いことが多いです。
出張や外出先への持ち出しが少ない方は、1.3kg~1.5kgほどのノートパソコンを選ぶことをおすすめします。
処理性能を決める
次は「処理性能」を決めましょう。
- CPU
- ROM(ハードディスク)
- RAM(メモリ)
ここは妥協するとかなり後悔することが多いですので、しっかり選定するようにしましょう。
できればCPUは「Core i5」を…!
CPUは可能であれば「Core i5以上」を選ぶことをオススメします。
CPUを選ぶ
CPU | 特徴 |
Core i3未満 | 選ばないでください。仕事にならない可能性があります。 |
Core i3 | 最低限欲しいスペック。Excel・Word・ウェブ閲覧などの作業がメインで、同時に3~4つくらいしか開かない方は普通に使える。 |
Core i5 | できればCore i5を選んで欲しい。どんな作業でもある程度、ストレスなく動く。同時に5~7つくらい作業する方におすすめ。 |
Core i7以上 | とにかくパソコンの業務が多い人におすすめ。価格は高いですが、パソコンにいらいらしたくない人は選ぶ価値あり。動画編集などの動作が重いソフトを使う方におすすめ。 |
快適な作業はSSDが必要不可欠!
パソコンにはROMと呼ばれるデータを保存するところがあり、ROMには2つの種類があります。
ROMを選ぶ
ROM | 特徴 |
HDD | 安価。保存容量が大きいものを選んでも安いのがメリット。SSDよりもサイズが大きく、データ転送速度も遅い。 |
SSD | 高価。HDDと比べて数万円単位で高くなる。データ転送速度が速くてコンパクトなので、パソコン自体もスリムになっていることもある。 |
処理速度を重視するならSSD一択です。
お願いだからRAMは8GB以上を選んで…
RAMとは簡単にいうと「同時に作業できる容量」です。もっと分かりやすい例えがあったので、引用させて頂きます。
分かりやすく言い換えるなら、RAMは机の広さと表現できる。メモリが多い(=机が広い)ほど、一度に多くのアプリを開けるというわけだ。
そこでビジネス用のPCとして選んで欲しいのは「8GB以上」です。
RAMを選ぶ
RAM | 特徴 |
4GB未満 | 問題外。スマホと同じレベル。お願いなので選ばないでください。 |
4GB | 一般的なソフトは動きますが、同時作業はキツイです。 |
8GB | 基本的に8GBあればストレスなく使えます。オフィスやネット関係メインなら十分です。 |
16GB | ここまでのRAMは不要かも。ただし動画編集などの重いソフトを動かす場合は16GBは欲しい。 |
データ保存容量を決める
さきほど少し話にあがった「ROMの保存容量」を決めます。
データ保存容量について
特徴 | |
120GB~150GB | 足りない。外付けハードディスクやNASなどの環境は必要。 |
240GB~300GB | SSDならこの容量でも大丈夫。でも容量的には少し物足りない。 |
500GB以上 | HDDならこの容量で大丈夫。SSDでこの容量は高い。 |
1TB以上 | HDDでもかなり安価で手に入る。ただ1TBを選ぶなら、外付けハードディスクやNASを設置してもいいかも。 |
もし予算に問題がないようであれば、SSDをおすすめします!
必要なインターフェイスを決める
次は「インターフェイス」を決めましょう。
色んなポートがありますが、ビジネスで使うならこのくらいのインターフェイスは欲しいところです。
必要なインターフェイス
絶対に搭載されていて欲しいもの | |
USB-Aポート | 最低でも2ポート以上。できればUSB3.0以上がいい。 |
HDMIポート | プロジェクターやモニターに投影するのに必須! |
イヤホンジャック | TV会議が当たり前になってきてるので、これは必須。 |
インカメラ | TV会議が当たり前になってきてるので、これは必須。 |
搭載されていると助かるもの | |
USB-Cポート | 充電対応だとかなり便利。PD対応であれば尚良し。今後はある方が助かる。 |
D-SUBポート | これもできれば欲しいんですが、HDMIが普及してきたので無くても可! |
LANポート | Wi-Fiがあれば何とかなのるので、最悪なくてもOK! |
SDカードスロット | あんまり使わないので無くてもいい。ただしデジカメやビデオで撮影したデータをパソコンに取り込むことが多い方は必須! |
DVDドライブ | これが搭載されてるとサイズが大きくなってしまうので不要。15型以上の事務所内で使う方はあると便利! |
自分のビジネススタイルに必要なものを選んでいきましょう!
Office付属の有無を決める
最後にビジネスで必須なものと言えば「Microsoft Office」です。
ただMicrosoft Officeを入れるといっても、購入方法がいくつかあります。
- パッケージ型
- プリインストール型
- サブスクリプション型
違いは色々ありますが、まとめるとこんな感じです。
Microsoft Officeの購入方法の違い
おすすめ度 | 特徴 | |
パッケージ型(Office2016など) |
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パッケージを購入するタイプ。1契約2台までインストールできる。サポート終了までずっと使うことができる。PC入れ替え時はアンインストールして、新しいのに入れ替えても使える。 |
プリインストール型 |
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パソコン購入時にすでにOfficeがインストールされているタイプ。このPCでしか使えないので、PC入れ替え時は新しいのを購入する必要あり。代わりに価格は安い。 |
サブスクリプション型(Office365) |
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ライセンス料を月額で支払って使うタイプ。トータルで見ると一番割高になりやすいが、初期費用が安く、サポート終了による買い替えが不要。何よりもIDとパスワードでOfficeを使うことができるので、管理が非常に楽チン。1ライセンスで5台まで使える。 |
パッケージ型・プリインストール型は安いですが、管理が大変です。数年間で考えると高いですが、ビジネスにおいて管理の煩わしさを削減するのは大きなメリットです!
ビジネス用のおすすめノートパソコン5選
- Microsoft|Surface LapTop3
- Panasonic|レッツノートCF-LV8
- NEC|VersaPro J (VH-4)
- HP|HP 250 G7 Notebook PC
- TOSHIBA|dynabook R63/J
【抜群の使いやすさ!】Microsoft|Surface LapTop3
やっぱりWindowsを使うならコレ、Microsoftが提供する「Surface LapTop3」です。
Surfaceにはいくつか種類がありますが、おすすめは断然LapTopシリーズ。性能面でも、使いやすさも格段に違います。
- アルミニウムによる筐体で頑丈かつオシャレ!
- わずか1.45㎝の極薄設計!外出時でもかさばらない。
- 標準搭載が【SSD・メモリ8GB以上・Core i5以上】でハイスペック!
- 操作感最高!筐体とOSがWindowsで動作の相性は抜群に良い!
Surface LapTop3は正直なところ、完成度が非常に高いです。
動作は快適で、持ち運びも薄くて軽い。もし迷ったらコレを選んでおけば失敗はないと思います。
- インターフェイスが少ない
- 価格が高い
ビジネスとしては悩ましいところですが、搭載されているインターフェイスが少ないです。一番良く使うUSB-Aポートも1ポートしかありません。
あとは他製品に比べて価格が少し割高です。予算と相談して決めてください。
Surface LapTop3の評価は・・・
評価項目 | 評価 |
デザイン |
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使いやすさ |
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持ち運びやすさ |
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価格 |
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トータル評価 |
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個人的には一番のおすすめです。
予算とインターフェイスには少し妥協が必要ですが、失敗したくない人は購入をおすすめします!
実際の使用感や詳細スペックはこちら。
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【ビジネスといえばコレ!】Panasonic|レッツノートCF-LV8
やっぱりビジネス用のノートパソコンで人気なのが「レッツノート」です。
レッツノートの良いところは、1台で全て完結できちゃうところ。ビジネスに必要なスペックを集約しているので、評価が非常に高いです!
- 14型ディスプレイなのに、約1.25kgしかない軽量モデル!
- DVDドライブを含む、ほぼ全てのインターフェイスを完備!
- 最大13時間の超ロングバッテリー!別途バッテリー(L)購入で最大19時間に。
- あらゆる試験をクリアした頑丈設計!満員電車や不注意による落下でも安心。
他製品と最も違うのはインターフェイスの多さですね。D-SUB・USB-C・LANポート・DVDドライブなど、全てが1台に集約されているので、外付けで機器を準備する必要がなく荷物が減ります。
- デザインがイマイチ…
- 価格が高い
残念ながらSurface LapTop3に引き続き、レッツノートも価格が高めです。ハイスペックなので仕方ありませんが…
あと個人的にはデザインがちょっと、こう…業務感が強すぎる感じがしちゃいます。ここは少し残念なポイントかなと思います。
レッツノート CF-LV8の評価は・・・
評価項目 | 評価 |
デザイン |
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使いやすさ |
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持ち運びやすさ |
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価格 |
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トータル評価 |
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ビジネス用のノートパソコンとしては最上位クラスなので、社長や営業など外出先でバリバリ作業する方に超おすすめです。
実際の使用感や詳細スペックはこちら。
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【持ち運びやすさ重視!】NEC|VersaPro J (VH-4)
こんな方、結構多いんじゃないでしょうか?
そこでおすすめしたいのが、持ち運びに特化した「NEC VersaPro J(VH-4)」です
- 12.5型でわずか917g!超軽量かつコンパクトで外出時のストレス軽減!
- 小さいのにインターフェイスは充実!USB-Cポートも搭載済!
- 最大11時間の十分なバッテリー!USB-C経由でモバイルバッテリーから充電可!
NEC VersaPro J(VH-4)はとにかく持ち運びに特化しており、1kgを切るノートパソコンは超貴重です。
こんだけコンパクトでもUSB-CやLANポートを搭載してるので、外付け機器を買うこともありません。
- タイピングが少ししづらい
- 複数同時の作業が少しストレス
これはディスプレイが小さいので仕方ないんですが、作業量が多い方は使いづらいと思います。
あとはキーボード下の手を置くところが、かなり狭いのでタイピングがしづらいです。慣れてくると気になりませんが、最初は違和感があるかもしれません。
ただそれ以外はかなり良い感じ!ぜひ使って欲しいパソコンです。
NEC VersaPro J(VH-4)の評価は・・・
評価項目 | 評価 |
デザイン |
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使いやすさ |
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持ち運びやすさ |
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価格 |
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トータル評価 |
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データ入力量が少ない、営業や管理職の方にもおすすめです!
実際の使用感や詳細スペックはこちら。
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【事務作業に最適!】HP|HP 250 G7 Notebook PC
スペックよりも価格を重視したいのであれば、「HP 250 G7 Notebook PC」がおすすめ!
- テンキー搭載15.6型PC。事務・管理系の入力業務が多い方が使いやすい!
- 最低限必要なインターフェイスは完備!
- 価格がリーズナブル!ストレスなく使うなら、丁度良いレベル。
今までご紹介したノートパソコンと違って、スペックよりもコスパ重視のパソコンです。
ビジネスで使うパソコンなので、とにかく安ければ良いという考えはNG。価格と品質のバランスが良い「HP」や「DELL」のノートパソコンがコスパが良くておすすめです!
- 大きくて重いので、外出時の持ち運びは不向き。社内での利用は余裕!
- USB-Cなどの最新インターフェイスは搭載なし!
残念ながら一番の問題は、外出時での持ち運びは絶望的ということです。
ただ会社内で使う分には十分なスペックなので、おすすめできるノートパソコンです!
HP 250 G7 Notebook PCの評価は・・・
評価項目 | 評価 |
デザイン |
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使いやすさ |
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持ち運びやすさ |
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価格 |
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トータル評価 |
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実際の使用感や詳細スペックはこちら。
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【バッテリー持続が優秀!】TOSHIBA|dynabook R63/J
最後にご紹介するのが、TOSHIBAの「dynabook R63/J」です。
このdynabook R63/Jは、13型ながらも軽量かつ長時間バッテリーを実現したノートパソコンです。
- 13.3型なのに重さはわずか1.19kg!
- バッテリーは驚異の約18時間で、丸1日使える!
- インターフェイスは充実!USBポートは全て3.0に対応!
マグネシウム合金を採用したことで13型というサイズ感でも、軽量化を実現しています。なので出張や外出が多い営業にもおすすめできます。
外出先で充電する必要がないほどのバッテリー持続時間で、メーカー公式発表では約18時間という驚異的です。
- デザインが微妙
個人的に一番思うのはデザインが微妙な感じということ。
これ以外には特にありません。基本的にスペックが高いノートパソコンなので、デザインよりもバッテリー時間を重視したい方におすすめです。
dynabook R63/Jの評価は・・・
評価項目 | 評価 |
デザイン |
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使いやすさ |
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持ち運びやすさ |
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価格 |
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トータル評価 |
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実際の使用感や詳細スペックはこちら。
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【まとめ】ビジネス用のノートパソコン5選!
ビジネス用ノートパソコンの選び方とおすすめの機種をご紹介しました。
最後にもう一度まとめておくと、こんな感じになります。
ビジネス用のおすすめノートパソコン
Surface LapTop3 | ハイスペック&使いやすい!どなたにもおすすめできる機種 |
レッツノートCF-LV8 | 最強スペック!出張や外出先での作業がメインの社長や営業マン向き |
VersaPro J (VH-4) | 持ち運びやすさ重視!入力量は少なく、どこでも手軽に作業したい人向き |
HP 250 G7 Notebook PC | 入力作業がメインの人向け!事務・管理系の仕事で社内で使う人向き |
dynabook R63/J | バッテリー重視!外出先で1分でも長く使いたい人向き |
ちょっとどれも良い感じなので悩みますが、個人的なおすすめは「Surface LapTop3」です。
かなり処理速度が速く、データ入力・ウェブ閲覧・動画編集のどれを使ってもフリーズすることなく超快適に動いてくれています。
できるだけ失敗したくない、どれを選べばいいか悩んでいるという方はSurface LapTop3がおすすめです!
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