どうも、ロボタです。
最近ますますワイヤレスイヤホン業界が賑わってきましたねー。続々と各メーカーが新製品を出してきているので、楽しみが尽きません。
そんな激戦のなか登場したのが、XROUND社が発売した完全ワイヤレスイヤホン「VERSA」です。
XROUND社は台湾に本拠地を構えるオーディオメーカー。3Dチューニングを始めとする高い音響処理技術が人気で、今とても注目されている会社です。先行して発売された台湾と日本のクラウドファンディングでは、合計で約1億円以上という驚異的な結果を残しています。
XROUND VERSAは圧倒的な高品質サウンドと、ほぼ全ての機能を搭載した高いクオリティが最大の魅力です。
今まで30以上のワイヤレスイヤホンを使ってきましたが、間違いなく完成度はトップクラス。少しだけ我慢ポイントもありますが、自信を持っておすすめできる逸品です。
ということで、完全ワイヤレスイヤホン「XROUND VERSA」について詳しくご紹介していきます。
- 迫力のある高品質なサウンド
- 抜群の心地よさを誇る装着感
- イヤホンは超軽量かつ小型化を実現
- ただしケースはやや大きくてかさばる…
- 品質と使いやすさが優秀。細部にこだわった機能性
カラー | ブラック,ホワイト |
サイズ(ケース) | 幅7.2×高さ4.5×厚さ3.2cm |
重さ(イヤホン本体) | 約5g (合計 10g) |
重さ(イヤホンケース)※イヤホン込 | 49g |
プロファイル | A2DP, AVRCP, HFP, HSP |
音質コーデック | SBC,AAC,aptX |
ドライバー | ダイナミック6㎜チタンコートドライバー |
チップ | Qualcomm QCC3020 |
Bluetooth | ver5.0 |
防水 | IP67 |
アクティブノイズキャンセリング | – |
CVCノイズキャンセリング | 8.0 |
連続再生時間 | 8時間 |
最大再生時間(ケース併用) | 40時間(ケース32時間) |
充電時間 | 約1.5時間 |
充電ポート | USB-C |
ワイヤレス充電 | ○ |
付属品 | 充電ケーブル(A to C)、イヤーピース2種類×3サイズ,イヤーフック4種類、取扱説明書、クイックガイド |
XROUND VERSAのデザイン・スペックは?
XROUND VERSAはカナル型の完全ワイヤレスイヤホン。落ち着きのある上品な仕上がりがカッコ良いです。
耳の穴に差し込むタイプ。遮音性が高く、音漏れがしにくいのがメリット。装着感がキツイ分、激しい運動でも外れにくく音も聴き取りやすい。
上品さを醸し出しているのが、このマットな質感。指紋や傷がつきにくく、オシャレなので個人的には気に入ってます。
イヤホンの重さは2つセットで約9g。耳に装着しているのを忘れるほどの軽量感です。
サイズ感は最近のカナル型イヤホンに比べるとやや小さめ。耳への圧迫感が少ないので、長時間着けても疲れにくいです。
fa-arrow-circle-up(左)XROUND VERSA(右)EarFun Free
イヤホン外面にはインジケーターが搭載されており、接続状況が見ただけですぐに分かります。
すぐ横には物理操作ボタンを搭載。軽く押し込むだけで、スマホを触ることなく音楽再生や曲送りができるので便利です。
XROUND VERSAの特徴の1つでもあるのが「高い保護力」です。アウトドアでも使いやすいIP67に対応し、水や塵などをしっかり防いでくれます。
防塵性能6等級・防水性能7等級を表す規格。粉塵が全く内部に侵入せず、水深1mに30分間沈めても動作に影響がでないレベル。
次に充電ケースについて。イヤホンと同様、充電ケースもマットな質感に仕上がっており、上品さが高評価ポイントになっています。
充電ケースは7.2×4.5×3.2cmで、他製品よりもほんの少し大きいサイズ。
気になるのは「厚み」。500円玉とほぼ同じ大きさになっています。
ただ大きいと言っても手にすっぽり収まるサイズなので、持ち運びにストレスを感じるほどではありませんのでご安心を。
充電ケースの重さはイヤホン込みで約49g。見た目のわりに超軽量設計となっています。
ただ残念ながらXROUND VERSAの使いづらいポイントの1つにもなっているのが、充電ランプが1つしか搭載されていないところです。
イヤホンのバッテリー残量はスマホで確認できますが、充電ケースは表示されないので急なバッテリー切れに対応できないので注意が必要です。
充電ケースへの充電はUSB-Cを採用。汎用性が高く地味に嬉しいポイントです。
またXROUND VERSAはワイヤレス充電にも対応。ワイヤレス充電規格「Qi」に対応しているため、今までよりも格段に楽ラク充電できるようになりました。
しかも充電感度も良好。これで「充電ができてなかった…」という失敗をすることもありません。
さいごにXROUND VERSAの付属品はこちらになります。
- 充電ケーブル(A to C)
- イヤーピース2種類×3サイズ
- イヤーフック4種類
- 取扱説明書
XROUND VERSAの音質は?
XROUND VERSAの音質は、今まで使ってきた中でも相当なハイクオリティ。まさに脱帽したといっても過言ではありません。
特に中高音域が超クリアで迫力があり、細かな音まで聴こえてくるのが体感できます。
High Fidelityの略称で「高忠実度/高再現度」のこと。より原音に近い音を再現できるので、高音質なサウンドを楽しめる。
あと高音域だけでなく、低音域も程よく表現されているのがXROUND VERSAの魅力の1つ。ロックな曲が好きな方にもおすすめです。
ただし「とにかく低音を重視!」という方には、少し物足りないかも。トップクラスの製品に比べて、やや深みがない印象があります。
fa-arrow-circle-downサウンドの評価
高音域 |
|
中音域 |
|
低音域 |
|
実際に2曲聴いてみました。
疾走感のあるサウンドがクリアに表現され、とても心地よい。透き通るような高音が魅力的!
迫力があり臨場感もある。もう少し重低音があれば文句なし!
SONY・ゼンハイザー・Panasonicなど高音質なワイヤレスイヤホンに比べても、超コスパが良いです。10,000円台で購入できることを思うと、完成度はかなり高いといえます。
XROUND VERSAのバッテリーは?
XROUND VERSAはイヤホン単体8時間、ケース併用で40時間も使えるロングバッテリーを搭載しています。
fa-arrow-circle-down連続再生時間
イヤホン単体 | 約8時間 |
ケース併用 | 約40時間 |
イヤホン単体8時間というのは、他製品と比べてもかなり長い。出張やリモートワークなど、長時間の利用も安心です。
一般的な製品だと連続利用5~6時間の製品が多いです。ただ、同価格帯のイヤホンと比べると「ちょっと長いかな」というくらいの印象になっています。
fa-arrow-circle-downイヤホン単体の再生時間比較
XROUND VERSA | 8時間 |
Anker Soundcore Liberty 2 Pro | 8時間 |
AVIOT TE-D01d mk2 | 11時間 |
パナソニック RZ-S30W | 7.5時間 |
YAMAHA TW-E5A | 6.5時間 |
ケース併用で40時間使えるのも少し長め。面倒な充電の頻度が少なくなるのはメリットですよね!
通勤時間を往復2時間とすると、1回の充電で20日間も使えることになります。
fa-arrow-circle-downケース併用利用時の再生時間比較
XROUND VERSA | 40時間 |
Anker Soundcore Liberty 2 Pro | 32時間 |
AVIOT TE-D01d mk2 | 120時間 |
パナソニック RZ-S30W | 30時間 |
YAMAHA TW-E5A | 26時間 |
ワイヤレスイヤホンの弱点でもあるバッテリー面を上手くカバーできている製品になっています。
XROUND VERSAの使用感は?
ここからはXROUND VERSAの使用感についてご紹介していきます。
装着感は抜群。運動時でも心配なし
正直に言って、装着感は今までの製品と比べても抜群に良いです。コンパクト設計のおかげなのか、耳にフィットする感じが明らかに他製品と違います。
fa-arrow-circle-upイヤーフックありの場合
走ったり、頭を軽く振ったりしても、落ちる気配は全くありません。かなり安定感があります。
このフィット感を実現できているのは、計算された「イヤホン形状」と、付属されている「イヤーピース・イヤーフック」のおかげでしょう。
あなたにピッタリ!豊富なイヤーピースとイヤーフック
前述したとおり、XROUND VERSAには6セットものイヤーピースと、4種類のイヤーフックが付属されています。
可動式コンフォートイヤーピース | S,M,L |
遮音イヤーピース | S,M,L |
イヤーフック | S,M,L,フックなし |
ワイヤレスイヤホンを楽しむにあたり、イヤーピースは重要。自分に合ったものを選ぶ必要があります。
ということで、それぞれのイヤーピースの違いをまとめてみました。
イヤーピースの種類 | 特性 |
可動式コンフォートイヤーピース | 耳のくぼみにやさしくフィット、長時間装着もラクラク。 |
遮音イヤーピース | 遮音、深みのある豊かな低音を実現 |
といっても、イマイチ本当か分からないと思うので、実際に装着してみた率直な感想もお伝えしていきます。
装着感重視なら「可動式コンフォートイヤーピース」
まず、装着感を重視するなら絶対にコレです。遮音イヤーピースと比べて、明らかに圧迫感がありません。
それでいて遮音性もそれなりに高いので、細かな音まで聴こえるので音楽を楽しむことができます。
このイヤーピースがウリにしているのが「耳のくぼみに合わせて動く」ところです。他のイヤーピースと違って、耳の構造に沿って曲がってくれるので優しく深くフィットしてくれます。
「遮音イヤーピース」は選ぶ必要ないかも…?
次に遮音イヤーピースですが、コレは選ぶ必要ないかもしれません。遮音性も低音も、さほど可動式コンフォートイヤーピースと変わらないからです。
むしろ長時間使っていたら少し耳が痛くなったので、個人的には可動式がおすすめです。
イヤーフックによる安定感は計り知れない
さいごにイヤーフックについて。これは是非とも使ってほしいです。
イヤーフック無しで使ってみましたが、やはり少し安定感に欠けます。アウトドア・運動時に使う人なら、絶対必須アイテムです。
fa-arrow-circle-upイヤーフックなしの場合
遮音性◎。適度にシャットアウト
しんどくならない、ちょうど良いくらいに環境音をシャットアウトしてくれます。
ましてや音楽を聴いていれば、電車の音・車の通過音・周りの会話はほぼ聴こえません。
ただしランニングや自転車など、外で使うときは周りの音が聴こえにくいので気をつけてくださいね。
また音漏れについてですが、ほぼありません。顔から20cmほど離れたところで、やっと音が聴こえてくる感じです。(音量50%の場合)
なので電車だけでなく、オフィスや図書館などでも安心して使えますよ!
通信接続も超安定!途切れもほぼなし
ワイヤレスイヤホンはBluetoothによる「通信の安定感」もとても重要です。
XROUND VERSAを数時間連続で使ってみましたが、超がつくほど安定していて快適。遅延や途切れもほぼなく、ストレスフリーで楽しむことができました。
ただし電車の乗降時には人が一箇所に集まるせいか、一瞬だけ音が乱れることはありました。気になるほどではなかったですが。
これだけ安定して使えるのは「Bluetooth5.0」「クアルコム製チップ」のおかげ。またTWS Plus技術による左右同時転送の力も間違いなく大きいですね!
Qualcom社が開発した左右のイヤホンに同時伝送をする技術。音の途切れが減るだけでなく、低遅延やバッテリーが減りにくいというメリットがある。
操作感度はやや遅め。操作がしづらいのも残念…
XROUND VERSAはイヤホンを押すことで、スマホを触ることなく音楽操作が可能です。
実際に操作できる項目は後ほどご紹介します。
タッチ式と違って、誤作動が圧倒的に少ないのは良いですね。
ただし、イヤホン操作については操作感度がほんの少し遅く感じます。
それ以上に気になる点もあります。操作ボタンが硬いので、少し操作しづらいんです。
結構イヤホンを押し込まないといけないので、耳が少し痛くなるのは残念なポイントと言えるかもしれません。
fa-angle-double-right追記(2020/8/17)
後日、XROUND様からご説明頂いたところ、「IP67防塵防水レベルを満たすため、硬軟素材を組み合わせた高密度の二色射出成型ハウジングを採用しています。これが原因で、ボタンを押した時は少し押す力が必要になります。」との回答頂きました。
つまり高い保護力がゆえに、ボタンが硬くなっているということですね。XROUND様、お忙しい中ご連絡ありがとうございました。
XROUND VERSAの操作方法は?
先ほどお伝えした通り、XROUND VERSAはイヤホンで簡単に操作することができます。
受話や曲送りだけでなく音量操作まで対応
イヤホン外面のボタンを押すことで、いろいろな操作が可能になっています。
実際にイヤホン単体で操作できることはこの通りです。
fa-chevron-circle-downイヤホン操作一覧
操作一覧 | 左イヤホン | 右イヤホン |
音楽の再生/停止 | (左右どちらかを)1回押す | |
音量アップ | – | 3回押す |
音量ダウン | – | 2回押す |
次の曲へ | 3回押す | – |
前の曲へ | 2回押す | – |
音声アシスタント起動 | (左右どちらかを)2秒間長押し | |
通話開始 | (左右どちらかを)1回押す | |
通話終了 | (左右どちらかを)1回押す |
他製品との違いとして、音量アップまでイヤホン操作できるのはメリットです。
ただ、少しクセがあるのが左イヤホンは「曲操作」、右イヤホンは「音量操作」と別れているところ。
一般的なものと少し違うので、慣れるまで少し時間がかかる人もいるかも。
ペアリングは5STEPで超簡単!
XROUND VERSAを初めて使う時はBluetoothのペアリングが必要。とは言っても操作は超簡単で、たった5ステップで完了します。
-
STEP1
充電ケースからイヤホンを取り出す
-
STEP2
iPhoneの「設定」→「Bluetooth」から「XROUND VERSA-L」をタップ
-
STEP3
「接続済み」になったら、この画面で少し待機…
-
STEP4
ポップアップが表示されたら「ペアリング」をタップ
-
STEP5
「XROUND VERSA-R」が上の段に表示され、「XROUND VERSA-L」が「接続済み」になれば設定完了です!
このペアリング設定は一度のみでOK。次回以降はケースから取り出すだけで自動的にデバイスと接続してくれます。
ちなみに片耳だけでも使えるので、周りの音を気にしたい時・会話をしたい時にも便利です。
XROUND VERSAを他製品と比較すると?
XROUND VERSAを同価格帯の製品と比べてみました。
商品名 | サイズ(ケース) | 重さ | イヤホン形状 | 音質コーデック | チップ | Bluetooth | 連続再生時間(イヤホン) | 連続再生時間(ケース併用) | ドライバー | アクティブノイキャン | CVCノイキャン | 片耳モード | イヤホン操作方法 | 防水規格 | ワイヤレス充電 | 搭載ポート | 充電時間 | 価格 | 関連 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
XROUND VERSA
|
約 7.2×4.5×3.2cm | 49g | カナル型 | SBC,AAC,aptX | Qualcomm QCC3020 | 5.0 | 8時間 | 40時間 | 6mmダイナミック型(チタンコート) | – | 8.0 | ○ | ボタン式 | IP67 | ○ | USB-C | 1.5時間 | 12,980円 | – |
Anker Soundcore Liberty 2 Pro
|
5.7 × 7.9 × 3.0 cm | 約70g | カナル型 | SBC,AAC,aptX | – | 5.0 | 8時間 | 32時間 | 11mmダイナミック型 | – | – | ○ | ボタン式 | IPX4 | ○ | USB-C | 1.5時間 | 14,380円 | – |
AVIOT TE-D01d mk2
|
5.9× 5.9× 3.4cm | 約92g | カナル型 | SBC,AAC,aptX | QCC3020 | 5.0 | 11時間 | 120時間 | 6mmダイナミック型 | – | 8.0 | – | タッチ式 | IPX5 | ○ | USB-C | 2時間 | 11,385円 | – |
パナソニック RZ-S30W
|
7.4 × 3.9 × 3.0 cm | 約53g | カナル型 | SBC,AAC | – | 5.0 | 7.5時間 | 30時間 | 6mmダイナミック型 | – | – | ○ | タッチ式 | IPX4 | – | USB-C | 4時間 | 13,200 円 | – |
YAMAHA TW-E5A
|
– | – | カナル型 | SBC,AAC,aptX | QCC3020 | 5.0 | 6.5時間 | 26時間 | 6.2mmダイナミック型 | – | – | ○ | タッチ式 | IPX5 | – | – | 2時間 | 16,500円 | – |
他製品と比べてバッテリーの持ち時間がやや短いのは気になりますが、スペックは全体的に高めなのが分かります。
バランスが良くて欠点もないので、とても使いやすいです!
XROUND VERSAのレビューまとめ
XROUND VERSAを使って見た上で、メリット・デメリットをまとめてみました。
- 迫力のある高品質なサウンド
- 抜群の心地よさを誇る装着感
- イヤホンは超軽量かつ小型化を実現
- ただしケースはやや大きくてかさばる…
- 品質と使いやすさが優秀。細部にこだわった機能性
XROUND VERSAは「圧倒的な高品質サウンドと、ほぼ全ての機能を搭載した高いクオリティ」が一番の魅力です。
繊細ながらも迫力のあるサウンドは、きっと万人に気に入られること間違いなしです。
また、イヤーピースやイヤーフックを活用することでより一層音楽を楽しめるのもメリット。装着感は抜群に安定しています。
しかしながら、イヤホン操作・残量確認・ケースの大きさなど、我慢ポイントもいくつかあるのも事実。
これ以外は完璧と言えるほど機能が充実してるので、高品質で使いやすいワイヤレスイヤホンを探している方におすすめです!ぜひ使ってみてくださいね。
\ XROUND VERSAの評価 /
デザイン |
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持ち運びやすさ |
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音質 |
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バッテリー |
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安定性/遅延 |
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操作性 |
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装着感 |
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音漏れ |
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遮音性 |
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総合評価【4.3】 |
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