iPhoneのテザリングを利用した人は知っていると思いますが、テザリングの接続方法にも種類があります。Wi-Fiで接続するのか、USBで接続するのか、Bluetoothで接続するのかを選ぶことができるんです。
接続方法が違うのであれば通信速度にも影響があると思ったので、実際に検証してみました!
接続方法の違いで通信速度はどれくらい違うのか?
今回はこんな条件で検証してみました。
■テザリングを行う機種
①iPhone7(Softbank)
②iPhoneSE(au) [/aside]
■テザリングを受ける機種
①PC(HP ProBook 430 G3、Windows10)
■通信速度を計測する方法
Fastを通してウェブブラウザ上で計測
■通信は下りのみ計測
【1回目】 | iPhone7(Softbank) | iPhoneSE(au) |
Wi-Fi | 28Mbps | 17Mbps |
USB | 22Mbps | 37Mbps |
Bluetooth | 0.29Mbps | 0.2Mbps |
大手キャリアのSIMはさすがに速いですね。最大37Mbpsも出ています。結果を見ても分かる通り、Wi-FiやUSBでの接続は高速通信していますが、Bluetoothの接続では急速に通信が遅くなっているのが分かります。
【2回目】 | iPhone7(Softbank) | iPhoneSE(au) |
Wi-Fi | 29Mbps | 14Mbps |
USB | 82Mbps | 22Mbps |
Bluetooth | 0.27Mbps | 0.18Mbps |
遂にでましたね…最大82Mbps!!家の固定回線でもこんなに速い速度を見たことがありません…笑
【3回目】 | iPhone7(Softbank) | iPhoneSE(au) |
Wi-Fi | 21Mbps | 9.1Mbps |
USB | 64Mbps | 30Mbps |
Bluetooth | 0.3Mbps | 0.19Mbps |
明らかにWi-FiよりもUSBの方が高速通信が出来ているのが分かりますね。
総合評価(3回平均) | iPhone7(Softbank) | iPhoneSE(au) |
Wi-Fi | 26Mbps | 13.4Mbps |
USB | 56Mbps | 29.7Mbps |
Bluetooth | 0.29Mbps | 0.19Mbps |
結果的に共通して分かったことは1つです。USBが超速いということですね。今後はWi-Fiでテザリングするよりも、USB接続でテザリングする方が快適に通信ができそうですね!
それぞれの接続方法によるメリット・デメリットとは
通信速度はUSBが圧倒的に速かったですが、Wi-FiやBluetoothで接続するメリットもしっかりあります。基本的にはWi-Fiでのテザリングで十分ですが、利用する状況・環境に応じて使い分けをしていくのもありですね!
「Wi-Fi」でテザリングをしたときのメリット・デメリット
- ①ケーブル不要でテザリングができる
- ②高速通信は可能
- ②複数台とテザリング接続ができる
- ①スマホのバッテリーが消費しやすい
- ②他のWi-Fiの電波に干渉して、通信が遅くなることがある
- ③Wi-Fi対応機種でないとテザリングを受けることができない
- ④名前が不特定多数に表示されるので、セキュリティ面に気を付ける必要がある
「USB」でテザリングをしたときのメリット・デメリット
- ①安定して高速通信が可能
- ②給電しながらテザリングができる
- ③有線接続なのでセキュリティは強い
- ①1台しかテザリングができない
- ②ケーブルが常に必要
- ③PCのバッテリーが消費しやすくなる
- ④スマホやタブレットではUSB接続できない
「Bluetooth」でテザリングをしたときのメリット・デメリット
- ①スマホのバッテリー消費を抑えることができる
- ②Bluetooth接続なので不特定多数に晒されることがないので安心
- ①通信がかなり遅い
- ②PCとスマホのBluetooth接続が面倒(初期接続時のみ)
テザリングを接続する方法
Wi-Fi、USB、Bluetoothなど様々な接続ができることをお伝えしましたが、接続するための方法をお伝えします。
一度接続してしまえば、次回からさらに楽に接続することができます。今回はPC(Windows10)で接続する方法をお伝えしていきます。
「Wi-Fi」で接続する方法
①iPhone上で「設定」⇒「インターネット共有」⇒「オン」にする
②PC上で「右下のWi-Fiマーク」をクリックし、テザリングを行うiPhone名をクリックする。
③「接続」⇒パスワードを入力し「次へ」を押して接続できれば完了です。
「USB」で接続する方法
- iPhoneとPCをUSBで接続する。
- iPhone上で「設定」⇒「インターネット共有」⇒「オン」にする
- PC上の「Wi-Fiのマーク」が「有線のマーク」に変更になり、iPhone上に「インターネット共有:1台接続中」と表示されれば接続完了です。
PC上の画面
iPhone上の画面
「Bluetooth」で接続する方法
- iPhone上で「設定」⇒「Bluetooth」⇒Bluetoothを「オン」にする
- PC上で右下のバーから「Bluetooth」をダブルクリックする。
③「Bluetoothまたはその他のデバイスを追加する」をクリックする。
④「Bluetooth」をクリックする。
⑤検出された自分のiPhoneをクリックする
⑥iPhoneに表示されているPINを確認の上、「接続」をクリック
⑦iPhone上でもPCに表示されているPINを確認の上、「ペアリング」をタップ
⑧PC上の画面にこの画面が表示されれば完了です。
⑨iPhone上で「設定」⇒「インターネット共有」⇒「オン」にする
⑩PC上でBluetoothのマークの上で右クリックし、「パーソナルエリアネットワークへ参加」をクリックする。
⑪検出されたデバイスを右クリックし、「接続方法」⇒「アクセスポイント」と進む。
⑫「接続に成功しました」と表示されれば完了です。
⑬最後にWi-Fiのマークが有線のマークになっていれば通信も可能です。
まとめ
接続方法の違いによる特徴を簡単にまとめてみました。
Wi-Fi | USB | Bluetooth | |
通信速度 | ◯ | ◎ | × |
バッテリー消費 | × | ◯ | ◯ |
セキュリティ | △ | ◯ | ◯ |
同時接続台数 | 複数台 | 1台 | 1台 |
接続までの手軽さ | ◯ | ◯ | △ |
同じ電波を利用しているにもかかわらず、接続方法だけで大きく通信速度が変わってきます。それぞれの特徴を活かして、ぜひテザリングをフル活用してやりましょう!
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