パソコンを操作しているとウィルス感染してしまったり、詐欺ポップが出てきたり、いろいろなトラブルが多いと思います。最近になってまた「トロイの木馬ウィルス」の名前を使った詐欺ページでユーザーを狙う悪質な手口が発生しています。
先に結論から言います!
「すぐに行動して下さい。
お使いのPCでトロイの木馬ウイルス(ウイルスの名前が表示される)が検出されました。
[OK]を押して修復処理を開始してください。」
このようなポップが出た場合は「詐欺」であると思って疑うようにしてください。下記で詳しく説明はしますが、このようなポップが出てきた場合は「怪しいサイトのURL」をまず確認しましょう。
【トロイの木馬ウィルスが検出されました】怪しいかな?と思ったら
このような画面がいきなりポップしてきたら焦りますよね。【システム警告!!】という文字とシンプルなデザインがさらに信ぴょう性を高めてしまい、クリックしてしまう人がいます。これらの怪しいポップ(いかにも押してしまいそうな危機感を煽るもの)が出てきた場合の対処法は以下の通りです。
木馬のウィルスの怪しいポップの対処法①URLを確認する
「すぐに行動して下さい。
お使いのPCでトロイの木馬ウイルス(ウイルスの名前が表示される)が検出されました。
[OK]を押して修復処理を開始してください。」実際の詐欺ページから抜粋
このようにすぐに対処しなかったらやばい!!会社のパソコンでウィルス感染させてしまったら始末書ものだ!!など焦らせて、クリックさせるのが目的です。落ち着いてまずは急にポップしてきたサイトのURLを確認してみてください。私のパソコンで出てきた詐欺ページのURLは下記の通りでした。
そうなんです!もしパソコンからのシステム警告であれば、「Microsoftの名前」「セキュリティーソフトの名前」が出ていなければおかしいのです。このように英語が羅列されているようなURLや全く関係ないようなURLの場合は「詐欺ページじゃないか!?」と疑うようにしてください。
トロイの木馬ウィルスのURLおかしい場合は証明書から確認する
サイトにはSSL(暗号化)という機能があります。上記画像はChromeのブラウザでMicrosoftを立ち上げたものです。
ブラウザ上部にURLが表示されている箇所がありますので、そこの南京錠のマークを右クリックします。IEの場合はブラウザの左側に表示されます。右クリックすると「証明書」という項目がありますので、クイックしてみてください。
証明書を右クリックすると上記のような画面が表示されますので、「発行者」を確認しましょう。上記の場合は「Microsoft IT TLS CA 4」となっているので、正式にMicrosoftが発行したものだと確認することができました。
今回のトロイの木馬ウィルスを装った詐欺ページの場合は、そもそも証明書発行が出来ないのでサイトアドレス「https://」 の「s」がない場合がほとんどです。
今時、企業のサイトで「s」無し(証明書なし)のサイトなんてほとんどありません。ましてやパソコンメーカーやセキュリティーソフトの会社のサイトが暗号化証明書(https://)を発行していないなんて絶対にありえないので、怪しいページに「s」がない場合も疑うようにしてくださいね。
木馬のウィルスの怪しいポップの対処法②絶対にクリックしない
詐欺ページは言葉巧みにページ内のボタンを「クリック」させようとしてきます。今回のトロイの木馬ウィルスも下記のように[OK]を押して修復処理を開始してください。とクリックしてしまいそうなポップでクリックするように誘導してきます。
「すぐに行動して下さい。
お使いのPCでトロイの木馬ウイルス(ウイルスの名前が表示される)が検出されました。
[OK]を押して修復処理を開始してください。」
このように「今すぐスキャン」と「○分○秒で損傷が恒久的に残ります。」と押さなきゃやばい!と思わせるポップが現れますが、絶対にクリックしないでください。「お使いのPCでトロイの木馬ウイルス(ウイルスの名前が表示される)が検出されました。」などの怪しいポップが出た場合の具体的な対処法は以下の2つです。
- 詐欺ページの右上「×」を押して閉じる。
- タスクマネージャーから詐欺ページを閉じる。
対処法としては、まず詐欺ページを「閉じる」ことです。1つ目は、詐欺ページの右上を押してページを閉じてください。2つ目は、タスクマネージャーを起動して詐欺ページを閉じる作業です。2つ目は少しわかりにくいかと思いますので、やり方を記載します。
タスクマネージャーから詐欺ページを閉じる方法
まずデスクトップの一番下(タスクバー)を右クリックします。右クリックすると下記のようなメニューが表示されます。表示されたら下から3番目の「タスクマネージャー」をクリックしてください。
タスクマネージャーを右クリックすると、上記のような画面が表示されます。ここで、「Google Chrome」もしくは「Internet Explorer」を右クリックしてください。そこで「タスク終了」すればトロイの木馬ウィルス感染を装った詐欺ページを安全に閉じることができます。
木馬のウィルスの怪しいポップの対処法③念のためセキュリティーソフトで検査する
木馬のウィルスの怪しいポップの対処法①URLを確認する
木馬のウィルスの怪しいポップの対処法②絶対にクリックしない
ここまでの対処法をやって頂いていれば、3つ目の作業は不要なことが多いです。3つ目の作業は念のため「ウィルスに感染していないか確認する」作業です。①②の対処法でトロイの木馬ウィルス詐欺ページのボタンやテキストリンクをクリックしていなければ、ウィルス感染はしていない場合がほとんどです。
しかし、万が一ウィルスに感染していたら怖いですし、こんな危機感を煽るようなポップを見た後では心配でならないと思います。安心を得るためにもお使いのウィルスソフトでパソコン内にウィルス感染がないか確認しておきましょう!
ESETの場合
昨今はウィルスを使った詐欺やフィッシング詐欺も多くなってきているので、最低限の安全を担保するためにもセキュリティーソフトは必ず入れておいてください。データが消えるだけ、少しお金がかかるだけ等、安直に考えていると非常に危険です。
パソコンが乗っ取られてしまった場合は、そのパソコンにあるクレジット情報や名前や住所など個人情報がすべて流出します。流出してしまうと、あなただけでなくあなたの知り合い・会社などの情報がすべて流出してしまうので、他人にも被害を与えてしまう事態になってしまいます。セキュリティーソフトは3年で6,000円程度と安価なので、必ず導入してくださいね。
ESET(セキュリティーソフト)の場合、タスクバー(画面下)あたりからウィルスソフトを右クリックして開けて「コンピューターの検査」をクリックしてください。
クリックすると、上記画像のような画面が出てきます。そこで「スマート検査」をクリックすると、パソコンがウィルス感染していないか検査してくれます。もし感染していた場合は感染している場所を特定してくれます。もし「トロイの木馬ウィルスに感染しました」というようなポップが表示された場合は、念のため「セキュリティーソフトのスマート検査」を実行するようにしてくださいね。
【まとめ】
「すぐに行動して下さい。
お使いのPCでトロイの木馬ウイルス(ウイルスの名前が表示される)が検出されました。
[OK]を押して修復処理を開始してください。」
このような画面が表示された場合は詐欺ページであることを疑うようにしましょう。まず詐欺ページかどうか確認するポイントは以下の3つです。
- 木馬のウィルスの怪しいポップの対処法①URLを確認する
- 木馬のウィルスの怪しいポップの対処法②絶対にクリックしない
- 木馬のウィルスの怪しいポップの対処法③念のためセキュリティーソフトで検査する
まずURLがランダムの英数の羅列など怪しくないか確認してください。怪しい!と思った場合は絶対に詐欺ページ内のボタンはクリックしてはいけません。クリックしてしまった時点でウィルスに感染してしまったり、パソコンを乗っ取られてしまう場合があります。そして、クリックしていなかった場合もパソコンにウィルスが感染していないか念のため確認するようにしてくださいね!
セキュリティーソフトが入っていない場合は今すぐオンラインで購入してインストールするようにしてくださいね。昨今のインターネットは便利ですが、その分悪質な手口でユーザーを狙う集団も増えています。出来るだけリスクヘッジをするためにセキュリティーは強化しておきましょう!
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